「元気な学校づくりの秘訣」Ⅱ
横藤雅人著 さくら社からです。
【学校作りは織物のように】
織物を織るときには、織機にまず「縦糸」を張ります。
学校づくりの場合は、管理職やミドルリーダーが、方針や指示を明確に示し、それを確かめ続けること、そのためのルールやシステムを整備・運用することが「縦糸」を張ることにあたります。
「縦糸」が弱くては、そこに「横糸」をうまく絡ませることはできません。
「縦糸」をしっかり張ることが、まずもって大切なのです。
しかし、「縦糸」はきつすぎても、密すぎてもうまく布を織ることはできません。
「横糸」を絡めることのできるしなやかさと適度な隙間が大事です。
そのしなやかさや隙間に「横糸」を絡めていきます。
互いを認め尊重しあい、心を通わせていく「横糸」で布が少しずつおられていきます。
布を織り進めると模様が浮かび上がり、厚みが増していきます。
しっかりとおりあがった布は、織機からはずしてもほどけず、教職員の心にずっと残り続けるでしょう。
転勤や退職の後でも、その学校のことを思い出すと、温かな気持ちになれるでしょう。
その学校で学んだことを、次の職場や家庭、地域でも生かして、明るく温かく周りをリードしていけるでしょう。
☆zekkoutyou
以前にも引用したことがある本です。
この時期になり、また引っ張り出して頭に入れ直しています。
4月。学級でも学校でも「縦糸」を張る1番大事な時期です。
明確に方針や指示を示せるよう、準備しようと思います。