今回の参考文献は「子どもの顔がパッと輝く!やる気スイッチ押してみよう」飯村友和・松尾英明著 明治図書 です。
≪教師の仕事を楽しむ≫
口癖マジックワードは「楽しいね!」
どんな状況も好転させる、マジックワードがあります。
「楽しいね!」やこれに類似する、いわゆる「ふわふわ言葉」です。
楽観的とも思えるかもしれませんが、潜在意識レベルに刷り込まれます。不思議と本当にそんな気持ちになってきます。そして、これは周りの人にも伝染します。
計算ドリルをやっているときでも、「単純計算とかって、結構楽しいよね!脳がすごく汗をかいて、頭のためにもいいって有名な大学教授が話ていたなあ」などとにこにこしながら言います。
つぶやいているようで、指示のようにひそかにやる気スイッチを入れます。
「今日の問題は面白いよ~」と言うのと、「今日の問題は難しくて大変かもね」と言うのでは、最初の構えが違ってきます。例えば「困難」=「苦」と思うか、「困難」=「楽しさ」と思うかというような基本のマインドセットは、日常の場面にかかっているといえます。
この手法は、あらゆる場面で応用できます。
朝から「あいさつすると、気持ちいいよね!」
健康観察で「いい返事だね!呼んだ方もうれしくなるなぁ~」
給食の時間には、「給食、おいしいね!」
掃除の時間には、「きれいになると、気持ちもすっきりするね!」
始業式には、「久しぶりにみんなに会えて最高にうれしいね!」
これらの言葉がけは、心理学でいう「メタ認知」を子どもの心に引き起こしています。「ああ、今いいことしてるんだなぁ」と認識せるわけです。こっそりやる気スイッチをオンにしていることになります。
また同時にこれは、教師の側も自分自身のやる気スイッチをオンにすることにつながっています。自己暗示をかけることにもなるわけです。
最初のうちは慣れないかもしれませんが、やっているうちに素(す)になってきます。「美点凝視」が大切です。いいところを見つけようとすれば、自然とそこが目に入り、口から言葉が出るようになります。
☆zekkoutyou
簡単で、効果絶大!
マジックワードで、自分にも子どもにも暗示をかけ続けているうちに、それが当たり前になってきます。そうすると、さらにいいところが見えてきます。
いいところを見るアンテナが磨かれるのです。
磨きたいですね、いいことアンテナ。