大嶋啓介著 きずな出版 参考文献
講演でよく話す感動の実話
「心に響く小さな5つの物語」(藤尾秀昭・文 片岡鶴太郎・画 致知出版)
に掲載。
その男の子は勉強についていけず、授業中に一度も手を挙げたことがなく、いつも居眠りをしていた。
先生も最初は、なんとかしようとがんばるがそのうち「この子には無理だ」とあきらめそうになる。
そんなとき、たまたまその男の子の昔の成績表を目にする。
そこには、1年生のときは成績も優秀だったこと、3年生のときにお母さんが病気で亡くなったこと、そこからお父さんがアルコール依存症になってしまい、子どもに暴力をふるうようになったこと・・などが書かれていた。
それを見た先生は「この子はダメな子なんかではなかった」と気づく。
そして、男の子への見方、接し方が変わる。
先生が学校で残るときに、その子も一緒に残って復習をしたり、勉強をしていくようになる。
すると、その子は授業で手を挙げるようになり、成績もどんどんあがった。
そして、立派なお医者さんになった
と言う話。
これを講演で話したとき、涙とともに聞いていたのが高校野球の輿石監督。
輿石監督は31年間、甲子園を夢見てがんばってきた。
しかし1度も出場を果たしたことはなかった。
選手の可能性を信じ切れていなかった31年間だったそう。
でも、このとき輿石監督は深く気づいたそう。
「俺は、今まで間違っていた。
自分が選手を信じる気持ちが足りなっただけなんだ。
選手に『なんでお前はできないんだ!変われ!変われ!」と怒って厳しく指導してきたけど、
1番変わらなくちゃいけなかったのは、自分だったんだ」
間違っていたのは自分だったと気づいた輿石監督は、次の日に選手全員を集めて、選手たちに謝ったそう。
「みんなの可能性にフタをしていたのは、俺だった!」
選手たちに謝った瞬間、自然と涙があふれ、選手たちも泣いていた。
そこからチームが変わった。
監督という立ち場の人が自分から謝るのは、なかなかできることじゃないと思う。
気持ちを新たにした輿石監督はた、新天地の名桜高校で、選手一人ひとりの可能性を信じる指導をされた。
そして、32年間の悲願だった甲子園出場を果たした。
リーダーの信じる力が、奇跡の扉を開く。
リーダーの思い込みが変われば、選手は伸びる。
あなたは仲間の可能性を信じているか?
仲間の可能性にワクワクしているか?
★zekkoutyou
すごい!!
32年間の悲願を達成・・・。
まさに、リーダーが変われば組織が変わる、ということですね。
紹介の感動実話は、私も読んだことがあります。
小学校の先生の話なので、余計に身に染みて涙を流して読んだ覚えがあります。
「ダメな子なんていない」
という思いを強くしてくれたお話でした。