杉渕鐡良著 学陽書房 参考文献
≪クラスの学力が絶対上がる基本≫
●どの子も一人残らず伸ばすということ
子どもの中には授業についていける子もいれば、落ちこぼれてしまう子もいます。。
ちょっと授業を工夫したくらいの努力しかせずに、「教師が努力してもできない子はいる」と簡単に言う教師もいます。
でも、私は「それでいいのか?」と思っています。
そういう教師には、「とことん指導してもできないのか」「自分の指導が悪いのではないか」という視点が欠けていると思います。
子どもに授業の内容を理解させ、子どもを伸ばすには、「授業で必ずやっておきたいこと」があります。
この章で紹介していくのは、「一人の落ちこぼれも出さない」という信念を実現するために、考えだし、見つけ出し、試行錯誤して、「これだけは押さえなければ」と思うようになった方法です。
もちろん、これは最低必須だと思っている方法で、これだけがすべてではありません。
●一斉に伸ばすためにやること
私がやっている授業では、まず一斉指導で最低ラインを上げていきます。
例えば、「すべての教科の教科書を音読する」「教師が教科書を読み、復唱させる」などの方法を用います。
その場合、教師が良い手本を見せたり、子どもの中で上手にできた子がいたら、その子のやり方をみんなの前で見せたりします。
上のレベルを見せたほうが全体的に力が伸びるのです。
もちろん、落ちこぼれそうな子は、個別に入念なケアが必要です。
集団をレベルアップさせつつ、個別にも関わります。
そうしないと、できない子が一生そのままです。
お医者さんだって、一人ひとり診なくては診察できないでしょう?
だから私は、授業の中で「一斉指導」と「個別指導」をミックスさせています。
でもその子だけに関わっていたら、他の子が騒いでしまいます。
個を指導しながら全体を、全体を指導しながら個を指導しています。
★zekkoutyou
>上のレベルを見せたほうが全体的に力が伸びるのです。
>個を指導しながら全体を、全体を指導しながら個を指導しています。
たしかに!!
とはいえ、もちろん、すぐにはできません。
でも、意識しているかどうかで、のちにとても大きな違いとなってくるのです!
とにかく若いうちに、勉強して知ったことをやってみる!!
繰り返しになりますが、これにつきると思います。