杉渕鐡良著 学陽書房 参考文献
≪基本を押さえれば子どもの心もつかめる≫
どんなに授業を工夫していても、「人間関係」ができていないと、子どもは授業を聞きません。
逆に、人間関係ができていると、「あれ?」と教師が言うだけで、子どもたち自身が、授業中も自ら動くようになります。
若い先生は指導案を書いたら、その通りに授業が進むものと思っています。
「子どもは席に座っているもの」「指示すれば動くもの」と思っていて、それで失敗します。
人間関係は、子どもたちの様子を見ながら、授業で徐々につくるのが私のやり方です。
頭ごなしに「聞け!」と言ってもダメです。
自然に聞きたくなるようにすることが大事です。
「人間関係の定義」
①信頼関係:子どもに「優しい」「ウソをつかない」「安心」といった気持ちにさせることです。
②尊敬の関係:この先生はすごい、かなわないと思わせることです。
③慕う関係:「好き」「一緒にいたい」と思えるようにします。
上記の3つがそろえば、何を言っても子どもは言うことを聞きます。
そのためには、教師が授業の中で、すべてのことを率先して模範を見せることです。
時間を守る、約束を守る、挨拶の仕方や音読などすべて教師が良い手本を常に見せる、分からない子にやさしく指導を続ける、子ども一人ひとりの様子をつかむ・・。
こうした基本を毎日やっていれば、子どもはあなたの授業を聞くようになります。
★zekkoutyou
「人間関係の定義」・・・わかりやすいですね!
①だけでも、大変なことです。意識していなければできません。
③まで意識しながら、自分を磨いていくしかないですね。
「こうした基本を毎日・・・」とありますが、これらを「基本」とするのも修行です!