子どもが授業に集中する魔法のワザ!

教育の鉄人 杉渕鐡良著 学陽書房 参考文献

 

≪まえがきより≫

 

本書は、子どもを授業に集中させるために知っておきたい基本をまとめたものです。

とくに、若い教師の人たちが、ラクに子どもの集中力を引き出し、授業を成立させられる方法を考えてまとめるようにしました。

 

すでにベテランとなった教師であれば、45分の授業をうまく成立させることを苦労にも思わないでしょう。

でも、教壇に立って間もない教師であれば、45分もの時間、子どもの集中をとぎらせずに、しかも一定の内容を教えるのは大変な苦労だと思います。

そういう若い教師が、授業の中で子どもに向き合ったときに簡単に取り組める、導入で子どもを授業に引き込む方法、授業の組み立て方、子どもの集中を引き出す方法などを、わかりやすく紹介しました。

 

また、私は若い頃から、「どの子も一人残らず伸ばす」ということにこだわって子どもを教えてきました。

「一人も落ちこぼれを出さない」という信念をもって、それを実現するために、様々な方法を考え出し、見つけ出し、試行錯誤を重ねてきました。

おかげで、いまはどんなにできない子に出会っても、その子を伸ばすための方法をぱっと思いつくようになりました。

本書には、そうした、私が今までに得てきた、「一人も落ちこぼれを出さない」ための授業の方法から、「できない子、普通の子を飛躍的に伸ばす方法」までを具体的にまとめました。

 

教師と言う仕事は、どこまでやっても「ここまでやれば終わり」ということがありません。

子どもという一人の人間の人生に関わる仕事であり、特に小学校の教師はその子が生きていく基礎的な力をつける役割を担う存在です。

それが、どれだけ大きく、誇りに思える仕事であるか、そして、喜びの大きい仕事であるかを若い教師の人たちにぜひ知ってほしいと思います。

そして、教師としての自分の成長にも限界を引かず、子どもを一人も見捨てずに伸ばし続けてくれることを心から願っています。

★zekkoutyou

>そして、教師としての自分の成長にも限界を引かず、子どもを一人も見捨てずに伸ばし続けてくれることを心から願っています。

 

若い先生方は、なるべくこのような本を参考にして、「やってみる」ことから始めるとよいと思います。

悩みのほとんどは、本に答えが書いてあります。

まずは、やってみる。

 

自己流で四苦八苦するより、先人の知恵を借りて、一足飛びに成長した方がよいです。

そうすることで、成長を実感でき、手ごたえを感じることができると思います。

 

本を読んで、やってみることのほかに、杉渕先生(だけでなく、それぞれの著者)の教師としての「ありかた」を学ぶことも大切だと思います。