子どもが授業に集中する魔法のワザ!

杉渕鐡良著 学陽書房 参考文献

 

子どもがみるみる理解する魔法のワザ!

①すべての教科の教科書を音読する

 

≪何年生でも「音読」は基礎力アップにつながる≫

読めるというのは、すべての基礎、基本です。

教科書をすらすら読めるというのは、どの科目もそこそこできる子です。

音読させてみると、出来る子、まあまあの子、出来ない子が一発でわかります。

「黙読が大事」とか「音読ができたら黙読を」と言う人もいますが、黙読では子どもが目で追うだけで、読めなくてもごまかせてしまいます。

音読なら、はっきりレベルがわかるのです。

杉渕学級では、国語だけなく、全教科で教科書の音読をします。

高学年も?と言われそうですが、もちろんそうです。

実際に教科書を読ませても、初見の文章は多くの子が読めません。

これは、基礎、基本ができていないということです。

この段階ができていないのに、もっと難しい事をやるなんて無駄なのです。

 

≪音読は基本的に立たせて読ませる≫

音読の時は立つのが基本、立つの集中せざるを得ないのです。

立つのが遅かったら、

「やり直し!もう一度」と言って、やり直させます。

 

≪読ませるのは何度も、バリエーション豊かに≫

「1階読んだら終わり」とはしません。

どの教科の教科書も、毎時間繰り返し読ませます。

淡々と音読していてもつまらないですから、バリエーションをつけましょう。

全員で読ませる、班全員で声をそろえて読ませる、班の中で一人ひとり順番に読ませる、班ごとに教室全員の前で読ませる、教室の全員に一人ひとり短い文章で区切って次々読ませる、など、さまざまにシチュエーションを変えながら、テンポよく何度も読ませましょう。

音読は、理解の基本です。

とにかくこれを続けると、クラスの平均点が驚くほどあがります!

 

●音読は立たせる、「大きな声で」「バリエーションをつけて」が基本

●国語だけでなく、どの教科も教科書音読を繰り返しさせる。読めることはすべての基礎基本。

★zekkoutyou

音読の繰り返しは、まねしやすいところがよいですね。

実際、杉渕先生はすごいテンポの速さで、全員に次々読ませていました。

また、そのバリエーションがすごかったです。

これは、それぞれ工夫の余地がありますね。