「学級立て直しガイド」

高本英樹著 明治図書 参考文献

 

「2・6・2の原則」を知る

 

学級集団には3つの層がある。

・やる気に満ち溢れ、教師の指示を素直に聞き、意欲的に取り組もうとする、教師にとってはモデルのなる子(2割)

・教師の言うことを素直に気まず、何事にも消極的な態度をとり、批判的な立場をとる子(2割)

・中間層の子(6割)

 

中間層の子たちは、モデル的な子どもたちが勢いを持てば、それになびき、

批判的な態度の子が勢いを持つとそれについていってしまう。

 

集団をうまく形成するには、この6割をモデル的な層に引っ張っていくことが大切。

全体の8割の子が教師のねらう方向にいけば、学級は集団として機能する。

残り2割は、時間が経過して、学級の雰囲気がよくなれば自然に近寄ってくる。

もし、完全に方向が一致しなくても、集団に対して邪魔な行動をとることはなくなる。

 

よって、荒れを感じてきたら、中間層の6割を引き付けることが立て直しのキーポイントになる。(この原則は野中信行『新卒教師時代を生き抜く学級づくり3原則』より)

 

 

★zekkoutyou

この原則を知っていること、

批判的な2割に注目するのではなく、8割を動かすことを意識すること、

これは本当に大きな力になります!

 

これを知らないと、どうしても批判的な2割に言うことを聞かせることに躍起になってしまい、残りの子たちの心も離れてしまいます。