参考文献 「子どもと心でつながる 教師の対話力」 渡辺道治著 学陽書房
・不適応行動を起こすB君の事例
B君・・・前年学級崩壊の中心にいた子ども
前年の担任の主な保護者対応
・B君の不適応行動について幾度も電話で連絡を入れ、指導を促す。
・実際に学校に来ていただき、B君の様子を見てもらう。
・B君の特別支援学級への転籍を打診。
いずれも保護者に届かず、学校や教師への不信感に。
自分の願いはいったん脇に置き、相手の願いに想いに思いをはせる
担任としては、
クラスの状況を安定させなくては
そのためにB君の状況を改善させなくては
そのたまに保護者にも家で指導してもらわないと
と必死に対応していたはず。
しかし、それが空転してしまう悲劇に。
それはなぜか。
相手が求めていることは考えずに、保護者にあれをしてもらいたい、これもしてもらいたい、そうした願いを一方的にぶつけ続けてしまったことで関係が崩れてしまったのだ。
大切なのは、「保護者の方の協力」が本当に欠かせないとするならば、それをもらえるようにするためには相応の手順を踏む必要があった。
そのためにはまず、自分の願望はいったん脇において相手が何を求めているかを真剣に考えることが大切。
★zekkoutyou
この状況、すごく想像できます。学校はこういうことをやってしまいがちな気がします。
目の前の困った状況、大勢の「他」の子たちのことを考えて、つい、自分の願望を押し付けることが「やむを得ない」と考えてしまうのだと思います。
では、どうすればいい?
次に続きます。