佐藤恵子著 ナツメ社 からの引用
感情を大切にできる子どもに育てるために
「嫌だ!」と言えること、泣けることは大事なこと
感情には、嬉しい、楽しい、ワクワクなどのポジティブな感情と、怒り、悲しみ、不安、恐怖などのネガティブな感情がある。
これらはすべて大切な感情。
子どもたちは、自分の中にネガティブな感情があることに気づき、その感情を言葉で表現することや、どのようにコントロールすればよいのかを学びながら成長することが大切。
そのためには、「この胸のあたりがもやもやした感じは、苦しいっていうこと」など、自分の身体感覚を感情がつながり、それを言葉で表現し、大人に受け止めてもらう経験が必要。
そのような経験を積み重ねていくと、相手に「嫌だ」と自分の感情を言葉や泣くことで表現できるようになる。
このようなネガティブな感情を言葉にして伝えたり、行動で表現したりすることは、ネガティブな感情が暴走して「キレる」という衝動的・攻撃的な行動を起こす前に感情のコントロールができていると捉えられる。
反対に、子どもが自分の感情を表しているときに、大人から「泣くんじゃない」「怒るんじゃない」「我慢できないの?」と言われ、子どもの感情をないものにされたら、子どもは自然に沸き起こった感情をどのように整理すればいいのか、わからなくなり、自分の中に押さえこんでしまう。
そうするうちに、子ども自身がネガティブな感情を見ないようになる。
しかし、抑えていた感情は、例えば身体症状などに表れる。
子どものネガティブな感情を聴き、受け止めることが大人の重要な役割。
大人がポジティブな感情もネガティブな感情も「価値のある感情だよ」と受け止め、子どもの心を聴く姿勢をみせよう。
★zekkoutyou
ネガティブな感情を聴くことで、子どもが自分の感情を大切にできる⇒つまり、自分を大切にできる
のなら、率先して行いたいですね。