先日、メンタルヘルスの研修に参加しました。その中で、子どもたちへの指導でも大切だと思ったところがありましたので、今回はそれをお伝えしたいと思います。
≪ダブルバインドの罠≫ダブルバインドはDV,虐待、パワハラ、いじめにつきもの
例)・「わからなかったら質問して」と言われ質問すると、「そんなこともわからないのか」「自分で調べてから質問しろ」などと怒られた。
・相談すると「そんなの自分で考えろ」と言われ、相談せず自分で進めていると、今度は「何で相談しないんだ」と怒られた。
・指示通りにできないと「言われたこともできないのか」と怒られ、指示通りにしたら「言われたことしかできないのか」と怒られた。
・「怒らないから本当のことを言え」と言われて本当のことを言うと「どうして最初から正直に言わないんだ」と怒られた。
・ダブルバインドは、相手にどう応じても否定的な結果となり、自分では何も選択・行動できなくなってしまうような状況。
・ダブルバインドを仕掛けられると自分で考え判断し行動することができず、相手に服従するしかなくなっていく。逃げることさえできなくなる。
≪何度いってもわからない相手には≫
・わかるまで何度でもいうしかない。もっと強く言うしかない。わからないから罰を与えるしかない。言っても無駄だから無視。 ➡パワハラ思考
・「前にも言ったよね」は禁句。こう言われると質問・確認しにくくなり勝手な解釈や推測で進めてしまうため、結局逆効果。
・言うだけが指導ではない。「何度言ってもわからない」なら同じやり方に固執せず、他の指導を工夫しよう
・「なぜできないか」を相手のせいにせず、「どうしたらできるようになるか」を考え工夫することが本当の指導である。
≪もっとも大切なのは信頼≫
・人と組織を効果的に動かすのに、もっとも重要なのは信頼であり、信頼は相手を理解することから生まれる。
・もっと丁寧に周囲と関わろう。
・肯定的な関わり 挨拶する・感謝する・ねぎらう・いたわる・受け止める・認める・共感する
・「どうしたらわかってくれるだろう」から「どうやったらわかってあげられるだろう」へ
いかがでしたか?私自身、悪い例を聞いて、「こういうことを言ってしまうこと、考えてしまうことがあるなあ」と耳が痛かったです。結局のところ、「自己肯定感」を高めることを意識することが、よりよい環境つくり、よりよい指導のために重要なのですね。