「策略 ブラック学級づくり 子どもの心を奪う!クラス担任術」より

今回の参考文献は、中村健一先生の「策略 ブラック学級づくり 子どもの心を奪う!クラス担任術」です。楽しい実践もたくさん書かれている中村先生ですが、このブラックシリーズもとてもいいです「とにかく予防!」という考えは私も大賛成です。

 「思い返してみると、この10年ぐらい学校で腹が立ったことがない。もちろん、子どもたちを叱ることはある。しかしそれは全て演技だ。子どもたちのすることなど想定の範囲内である。ここで叱るべきだと判断すれば厳しく叱る。それでも心の中は冷静だ。私は常に策略を巡らせて教育を行っている。感情の入る余地はない。

・リーダーとして認めさせる集団統率術 

・「やんちゃ君」に反抗させない個別対応術 

・クラスをきっちりまわす仕事術    (全3章)

 

「怖さ」がわかるかどうか・・が分かれ道

プロ教師として1番必要なこと。それは「怖さ」を知ることだと思う。怖さを知っているからこそ、学級崩壊が起こらないように全力で学級づくりに取り組むのだ。「覚悟」をもって学級づくりに取り組むのだ。思いつきのその場しのぎの教育が通用するわけがない。現場は非常に厳しいのだ。学級づくりは4月がすべてである。4月の失敗は絶対取り戻せない。最初の1か月死ぬ気で頑張れば後の11か月は楽ができる。

それなのに策略を巡らせることもなくのんきに1か月を過ごしてしまう教師がいる。そして学級がうまくつくれないと泣き言をいう。厳しい戦場に策略も練らず武器も持たずに臨むなんて無謀すぎる。

怖さを知り、子どもたちに負けない策略を練り、厳しい現場に出ることが絶対に必要である。

 

子どもたちに心は許すな、距離をとれ

教師は子どもと同じ目線に立っては絶対にダメだ。子どもより一段上に立つ。絶対に馴れ合わない。教師と子どもは立場が違う。教師は教室を統率するリーダーなのだ。教師はリーダーとして子どもに慕われることが必要なのだ。教師は子どもたちにきちんとした方針を示すべきだ。そして子どもたちが何を言おうが絶対にぶれない。その方針を貫徹する。

 

 厳しく叱る → 子どもたちが成長する → 褒める 

  ほめるために叱るということを意識すると、指導が非常に楽しくなる。また、叱ることにも余裕がでる。私が意識して「褒めるために叱る」ことができるようになったのは教師を10年以上続けたあとである。若手にはなかなか難しいことかもしれない。しかしこれができるようになると教師の力量は大きくアップする。

 

★中村先生も、親友の土作先生もクラスが壊れる夢を時々見るそうです。私も春休みになるとそんな夢を見ます。

だから、やっぱり4月は策を練って、システムつくりを徹底します。黄金の 三日ならぬ、1か月ですね!次は、2学期のスタートが肝心ですね!