今回の参考文献 スペシャリスト直伝!学級づくり成功の極意 (赤坂真二 著)
様々なスペシャリストが名を連ねるこの「スペシャリスト直伝!」シリーズですが、1番目がこの赤坂先生の「学級づくりの極意」です。
≪子どもとつながる奥義≫
○子どもとのつながりは教師の力
複雑で多岐にわたる学級づくり。どこから始めるかと聞かれたらズバリ「子どもとの人間関係づくり」
学級づくりは「教師と子どもの人間関係から始まる」。「教師の指導力は子どもとのつながりの強さに比例する」
との自覚が教師には必要。
子どもとつながるには、「子どもに好かれること」そのための最低条件は「子どもを好きであること」。
昔から、「教師は、子どもを好きなだけではダメ」と言われてきた。裏を返すとこれが最初の前提だということ。
好きなだけではダメで、子どもの求めているものを与えることができることが大切。
子どもの求めているものとは「注目」「私はあなたを大切に思っているよ」というメッセージを伝えること。
・見ていることを伝える日々の技
- 「好きだなあ、いいなあ」をそのままに
- 「美しい字だなあ」「いい意見だなあ」「そういうところすきだなあ」 ※本気でないと伝わらない!
- 変化を見逃さない
「何かあった?」「いいことあったの?」「うれしそうだね」「髪切ったの?」しつこくしない。
いつも見ていることが伝わればよい
- 努力や過程を見る 「一生懸命やったもんね!」「でも、がんばったじゃないか」
- 「今、発言しようとしたね」と嬉しそうに言う。※りっぱだね、と言わなくていい。気づいて、嬉しそうにすることも十分注目したことになる。
- 結果ばかりに教師が注目していると「できる子ばかりほめている」と思わせてしまう。そこで結果に 至るまでの努力や過程に注目する。
- 感謝する
- 「窓をあけてくれてありがとう」「黒板を消してくれて助かったよ」「サンキュー」・・教室の当り前をありがたいと捉えなおすことができたら、感謝するネタはつきない。
- 感動する・笑顔でいる 教師は「知的労働者」(教材や指導の研究)、「肉体労働者」(子どもと一緒に動き回る)、であり、
- 「感情労働者」(子どもと感情を共にする)でもある。
- 「ほほう!」「へえ~!」「ふ~ん」などきちんと言葉になっていなくても、そこに喜びや感動がついていればいい。そのほか、拍手、飛び上がる、ハイタッチ、などで感動を伝える方法も。
★子ども同士をつなげるためのたくさんの活動例も参考になります!