スペシャリスト直伝!学級づくり成功の極意 赤坂真二著」より

今回の参考文献 スペシャリスト直伝!学級づくり成功の極意 (赤坂真二 著)

  様々なスペシャリストが名を連ねるこの「スペシャリスト直伝!」シリーズですが、1番目がこの赤坂先生の「学級づくりの極意」です。

 

≪子どもとつながる奥義≫

○子どもとのつながりは教師の力

 複雑で多岐にわたる学級づくり。どこから始めるかと聞かれたらズバリ「子どもとの人間関係づくり」

学級づくりは「教師と子どもの人間関係から始まる」。「教師の指導力は子どもとのつながりの強さに比例する」

との自覚が教師には必要。

 子どもとつながるには、「子どもに好かれること」そのための最低条件は「子どもを好きであること」。

昔から、「教師は、子どもを好きなだけではダメ」と言われてきた。裏を返すとこれが最初の前提だということ。

好きなだけではダメで、子どもの求めているものを与えることができることが大切。

 子どもの求めているものとは「注目」「私はあなたを大切に思っているよ」というメッセージを伝えること。

・見ていることを伝える日々の技

  1. 「好きだなあ、いいなあ」をそのままに
  2.   「美しい字だなあ」「いい意見だなあ」「そういうところすきだなあ」 ※本気でないと伝わらない!
  3. 変化を見逃さない

    「何かあった?」「いいことあったの?」「うれしそうだね」「髪切ったの?」しつこくしない。

    いつも見ていることが伝わればよい

  1. 努力や過程を見る    「一生懸命やったもんね!」「でも、がんばったじゃないか」
  2. 「今、発言しようとしたね」と嬉しそうに言う。※りっぱだね、と言わなくていい。気づいて、嬉しそうにすることも十分注目したことになる。
  3.     結果ばかりに教師が注目していると「できる子ばかりほめている」と思わせてしまう。そこで結果に   至るまでの努力や過程に注目する。
  4. 感謝する
  5.     「窓をあけてくれてありがとう」「黒板を消してくれて助かったよ」「サンキュー」・・教室の当り前をありがたいと捉えなおすことができたら、感謝するネタはつきない。

 

  1. 感動する・笑顔でいる   教師は「知的労働者」(教材や指導の研究)、「肉体労働者」(子どもと一緒に動き回る)、であり、   
  2.   「感情労働者」(子どもと感情を共にする)でもある。
  3.     「ほほう!」「へえ~!」「ふ~ん」などきちんと言葉になっていなくても、そこに喜びや感動がついていればいい。そのほか、拍手、飛び上がる、ハイタッチ、などで感動を伝える方法も。

★子ども同士をつなげるためのたくさんの活動例も参考になります!