今回の参考文献は、「教室に笑顔があふれる 学級づくり ミニネタ&コツ102」 土作彰著 学事出版です。
≪望ましい行動への評価≫
個人へ「ありがとう」
・さりげない気遣いをほめて、望ましい行動の方向性を明確にします。
さりげない気遣い、例えば、ゴミをそっと拾ってくれるとか、ノートやプリントの山をそっと整頓してくれた子にはしっかりと評価してあげます。
その場をとらえて、「ありがとう。助かったよ。」 少し時間がたってから、「さっき、ゴミをそっと拾ってくれたね。ありがとう」
・お礼を言われて嫌な気がする子などいません。しっかり評価してあげます。個人レベルと全体レベルでの評価を組み合わせると一層、効果的です。
全体の前で「ありがとう」
・さりげない気遣いを全体の前でほめて、望ましい行動の方向性を明確にします。
さりげない良い行動を見たら次のように子どもたちに問います。
「いま、授業中にとても立派な行動をした子がいます。だれかわかりますか?」
必ず、見ていた子がいるものです。
「○○君が~してくれました。」と言ってくれたら、
「その通り!○○君もえらいけど、その行動に気付いた△△さんもえらいね!」
とほめてあげます。
・この繰り返しで、次々に良い行動をしてくれる子が現れます。こうして学級の良いレベルをあげていくのです。
≪プリント配布≫
最後の人は、名前を書けたら挙手して
・速やかに名前を書かせます。
プリントなどを配布し、さっさと名前を書かせて説明にうつりたいときなどに次のように言います。
1番最後にプリントが配付される子に対して、「○○さん、名前が書けたらそっと手をあげてね。1番最後にプリントをもらった彼女が手を挙げたのにまだ名前が書けていない人は遅すぎです。途中でも鉛筆を置いてもらいますから、もらったら速やかに名前を書き、姿勢を正して待ちなさい。
最後の○○さんが手をあげたら、「はい、まだ鉛筆を持っている人は置きなさい。説明をしますと言い、次の指導局面に入ります。
・のろのろ書いている子には途中でも容赦なく鉛筆を置かせます。ここが大切です。許せばいつまでものろのろ書きます。
・名前を書くのは、誰のプリントであるかを明確にするだけでなく、授業に対する心構えを作る目的があるのです。自分の名前を綺麗にさっさと書き、姿勢を正して授業に臨む子どもを育てたいものです。
☆zekkoutyou
ミニネタは、すぐに実践することができ、効果が目に見えるので積み上げていくと力になります。お試しあれ。