ノート指導
学習活動や学級活動等で、一人ひとりが成果を感じられるような取り組みを入れていくのもよいです。子どもたち同士で、相互評価(いいところを伝える)をしたりする活動もおすすめです。
≪ノート指導≫
ノート指導をしていますか?ノートの基礎技能は教えないと身につきません。そのかわり、一度身につけたらずっと使えます。
○番号を書く 課題の予想を書いたり、グラフからわかることを書いたりする時に、「一つのことに1つずつ番号をかきなさい」と指示する。番号は箇条書きにしやすいし、どれぐらい書けたか子ども自身の励みになる。
○囲みを書く 囲みはできれば定規で書かせる。「美しいノート」という感覚を育てる点では大切。
○線・矢印を使う 線や矢印には書かれていることを関連付ける意味がある。その内容も「反対のものを指す」「時間的な経過を表す」等様々である。「この線は何を表していますか?」といった問いかけ、その意味を確認しながら活用させる。
○位置を変えて書く 「全体と部分」(例:「人のからだ」と「頭・手足」)といった概念の違いをノートに表現するには、書く位置を変えるようにする。「なぜ位置が違うのでしょう」と問いかけ、その違いを意識させるとよい。
○絵を入れる 子どもたちは喜ぶ。キャラクターづくりもおもしろい。オリジナルのはなまるなど。
≪赤ペンで励ます≫
授業中に子どもたちをほめようにも時間が限られています。その点を赤ペンで補い、具体的にはげましたり、よさを伝えたりしましょう。そうすることで、ノート指導だけでなく、心の交流も図ることができます。
○よさを具体的に指摘する 「行と行の間をぜいたくに使っていて見やすいです」等、そのノートの技能のよさを自覚させることができる。見つけにくいときは、指導前のノートを見て、よくなった点をみつけるとよい。
○期待文を入れる 「このごろ感想が長くなったね。この調子で続けよう」と期待文を入れることで子どもたちは意欲をますことができる。よさを指摘した後であれば「番号を書くともっとよいよ」と改善点を示す期待文でもよい。
○名前を入れて書く その子の名前を入れることは、その子への固有のメッセージになる。
○視点を限定し、プラス評価をする 「この技能を身につけてほしい」というときには、その部分に限定してみる。「見出し」だったら「内容を的確に表しているか」「ひきつけられるか」等を見て、プラス評価で書く
★ノート指導は指導したことがすぐ成果となって見えます。ほめるチャンスにするためにも、指導をした日には、ノートを持ってこさせて、その場で一言の褒め言葉とともに○をつけてあげるのも効果的です。「いいね!」「きれい!」「空間があって見やすい!」「丁寧!」などなど。また、自分がうまく書けたと思うノートのページを開いて机上におき、互いに見合って、褒め言葉のふせんをつけてあげる実践もあります。ほめられたことが文字として残って、子どもたちは喜びます。自己肯定感も高まりますよ。