今回も参考文献は「人間を磨く言葉」鍵山秀三郎著(PHP研究所)です。
以下引用
はきものをそろえると、心もそろう。
心がそろうと、はきものもそろう。
脱ぐときにそろえておくと、はくときに心がみだれない。
だれかがみだしておいたら、だまってそろえておきてあげよう。
そうすればきっと、世界中の人の心もそろうでしょう。
この詩は、当社でもポスターにして利用させていただいています。
はきものがきちんと揃えてあるだけで、不思議と心が落ち着き、気持ちがいいものです。当社で社内旅行をする場合、宴会場出入り口のはきものは必ず揃えるのように徹底しています。
浴場の出入り口で脱ぎ散らかしてあったスリッパをキチンと揃えておいても、帰るとき雑然と乱れていることがあります。そんなとき、何十足もある場合はともかく、十足前後の場合であれば、必ず全部のスリッパを整然と揃えて浴場を後にしています。
私には子どもが二人います。
子どもにこれといった躾をした記憶はないのですが、物心ついたころからはきものだけはきちんと揃えていました。いやなことや耐え難いことがあって帰宅したとき、玄関に小さな靴がちょこんと揃えてあるだけで、でどれだけ救われたことかわかりません。
☆zekkoutyou
昨年、学校を回っていて、ある学年の下駄箱の前で思わず立ち止まりました。学年全員の靴のかかとが下駄箱の端にピシッと揃っているのです。下駄箱には正しい靴の入れ方が写真でユーモラスに示されています。
私は感激して、靴のそろった下駄箱の写真とほめ言葉、それにこの詩を添えて、その学年に贈りました。
今年は、このように指導してくれる学級が少し増えました。嬉しいことです。
今は1日に一回、「心がそろいますように」と願いながら下駄箱の靴を揃えています。