参考文献「パンダ先生の心理学図鑑」 ポーポー・プロダクション著 PHP研究所
心理学の用語とその効果をまとめた図鑑です。イラストも独特でかわいい本!
学校で使えそうな心理学を選んで紹介します。
〈ラベリング効果〉
「あなたは努力家だね」「君はいつもやさしい人だね」と相手を「〇〇家」「〇〇屋さん」「〇〇タイプ」などと伝えると、実際と多少異なっていたとしても本当にそうなっていく心理がある。まるで相手にラベルを貼るような行為であることからラベリング効果と呼んでいる。
たとえば、何度も「努力家だね」と言うことで一種の暗示状態になり、潜在意識に「自分は努力家なんだ」という記憶が刻まれるようになる。そうした姿に本来の自分を近づけようとする気持ちがわいてくると考えられる。相手に悪いラベルを貼ると余計に悪くなるので、ポジティブなラベルを貼るようにしたい。
〈自己成就予言〉
「血液型性格診断の結果は正しい」と思うとその内容、たとえばA型は几帳面という結果に自分を合わせることがある。思い込みや期待を言ったり、書いたりしていると、自分は現実にそうあるべきだと思い、次第にその姿に近づいていく。これを自己成就予言という。
紙に願いを書くと願いが叶いやすいとか、他人に目標を宣言すると目標が達成されやすいと言われるのもこの自己成就予言の効果であると考えられる。自己暗示のひとつとも考えられ、何か達成したいことがある場合は、宣言したり、成功のイメージを強く持つことが大事だのである。
☆zekkoutyou
子どもたちにも、自分にも、そして周りの人たちにも、ポジティブなラベルを貼るように心がけたいです。それはきっと伝染して、もっと大きな力を生んでくれそうです。