「すぐに試したくなる!実践 心理学大全」③

おもしろ心理学会編 青春出版社からの引用です。

 

≪人を思い通りに動かす「ラベル貼り」の効果≫

 

・・・・やるべきことを教えるには、どうしたらいいのだろうか。

 

「ラベルを貼るんですよ。

『あなたは仕事もそつなくこなし、周りともうまくやっていけるキッチリした人間だ』ということを繰り返し伝えていく。

そうするとね、潜在意識に『自分はキッチリした人間だ』ということが刷り込まれて、実際にそうなっていうものなんです」

 

心理学の実験でもラベル貼りの効果は確認されている。

小学校のあるクラスでは

「このクラスはみんなきれい好きね」

「ゴミをちらかさないのね」

と常に話しかけた。

別のクラスでは、よくやられているように

「ゴミを散らかすな」

とキツク言い渡し、それでもゴミを散らかした生徒には

「コラ、どうしてちらかすんだ」

と説教した。

その結果、きれい好きというラベルをはったクラスでは8割の生徒がキチンとゴミ箱にゴミを捨てるようになったが、説教でゴミの散らかしをやめさせようとしたクラスではわずか4割の生徒しかゴミ箱に捨てるようにならなかったのである。

 

説教や権威による教えは、どうしても反発心を生む。

そのため見られていると教えられた行動をとるが、そうでないところでは教えを無視した行動をとりやすい。

しかし、ラベルを貼ると素直に受け入れやすくなり、自然に行動がラベル通りになっていくのだ。

 

☆zekkoutyou

 

ラベリング、とよく示されているものですね。

相手を操作しようとして使うテクニック、と思うとちょっと嫌な感じがしてしまいますが、私はよく活用します。

操作、ではなく、

相手のよさに目を向けてそこを伸ばそう

と考え、よいところのフィードバックを心がけます。

本人が気づいているよさ、気づいていないよさ、身に付けたらもっとよくなる点をラベリングするように。

それは潜在意識にすりこまれることで、効果を発揮するのですね。