おもしろ心理学会編 青春出版社からの引用です。
≪人を思い通りに動かす「ラベル貼り」の効果≫
・・・・やるべきことを教えるには、どうしたらいいのだろうか。
「ラベルを貼るんですよ。
『あなたは仕事もそつなくこなし、周りともうまくやっていけるキッチリした人間だ』ということを繰り返し伝えていく。
そうするとね、潜在意識に『自分はキッチリした人間だ』ということが刷り込まれて、実際にそうなっていうものなんです」
心理学の実験でもラベル貼りの効果は確認されている。
小学校のあるクラスでは
「このクラスはみんなきれい好きね」
「ゴミをちらかさないのね」
と常に話しかけた。
別のクラスでは、よくやられているように
「ゴミを散らかすな」
とキツク言い渡し、それでもゴミを散らかした生徒には
「コラ、どうしてちらかすんだ」
と説教した。
その結果、きれい好きというラベルをはったクラスでは8割の生徒がキチンとゴミ箱にゴミを捨てるようになったが、説教でゴミの散らかしをやめさせようとしたクラスではわずか4割の生徒しかゴミ箱に捨てるようにならなかったのである。
説教や権威による教えは、どうしても反発心を生む。
そのため見られていると教えられた行動をとるが、そうでないところでは教えを無視した行動をとりやすい。
しかし、ラベルを貼ると素直に受け入れやすくなり、自然に行動がラベル通りになっていくのだ。
☆zekkoutyou
ラベリング、とよく示されているものですね。
相手を操作しようとして使うテクニック、と思うとちょっと嫌な感じがしてしまいますが、私はよく活用します。
操作、ではなく、
相手のよさに目を向けてそこを伸ばそう
と考え、よいところのフィードバックを心がけます。
本人が気づいているよさ、気づいていないよさ、身に付けたらもっとよくなる点をラベリングするように。
それは潜在意識にすりこまれることで、効果を発揮するのですね。