「T.E.T 教師学」③

今日も、「T.E.T 教師学」からです。

非受容を表すことば コミュニケーションを妨げる12の型を見てきました。

では、受容を表すことばとは?

 

「あなたメッセージ」と「わたしメッセージ」

 

効果があり、しかもわかりやすいメッセージをT.E.Tでは発見した。その技術を紹介しよう。

障害になる12の型をもう一度考えてほしい。そのすべてに「あなた」が主語になっていた。たとえば、

・(あなたは)それをやめなさい=命令

・(おまえが)静かにしないと、ただではすまさないぞ=警告

・(君は)もっと知るべきだ=説教

・(君は)やればできるのよ=理詰め

・(おまえは)私が指示したとおりにやりなさい=解決策の提案・命令

・(お前は)慎重に考えないのね=批判

・(お前は)まるで赤ん坊ね=悪口

・(君は)仕返ししたいんだね=分析

・(あなたは)いつもとってもいい生徒なのよね=肯定的評価

・(お前も)あしたになれば、気分も少しは晴れるだろう=なぐさめ

・(君は)なぜあんなことをしたんだい=探りを入れる質問

・(あなたは)アインシュタイン2世だわ=皮肉

 

  主語が「あなた」の「あなたメッセージ」である。教師は自分のことを語らず、「あなた」である生徒だけに焦点をあてる。しかし、「教師が生徒の行動どう感じるか」「生徒のおかげで教師がどんな影響を受けているか」はあなたメッセージでは伝えられない。教師の「わたしメッセージ」でなければいけない。たとえば、

・(私は)ちらかったものを片付けるなんて、うんざりだわ。

・(私は)騒々しいのでいらいらする

・(私は)クラスにいじめられっ子がいるなんて嫌だわ

「わたしメッセージ」では出来事の責任を「わたしの内部」に置く。いわば「責任を負うメッセージ」である。教師が問題を所有しているのなら、教師自身に解決の責任を負わせるものなのだ。

 

☆zekkoutyou

今ではよく目にし、耳にする「I(アイ)メッセージ」ですね!

主語をあなたではなく、私にする。

まずは、これを心がけたいものです。

 

次回、「わたしメッセージ」のつくり方 に続きます。