精神科医がつかっている『ことば』セラピー

今日は「精神科医がつかっている『ことば』セラピー」 上月秀樹著 さくら会発行

からの引用です。

 

≪批判は成長のしるし≫

 

だれかがあなたを

憎むようになるまでは、

あなたはまだたいした

人物ではないのだ。

 D.J.シュワルツ

 

D.J.シュワルツの「心の力の魔術ー自己改造の心理学」(桑名一央訳 実務教育出版)は、高校時代から私の手もとにある。

赤鉛筆で大事なところに線を引きながら、すがるように読み込んでいた。

浪人中も、慣れない筑波大学での学生寮生活のときも。

 

過敏で内向的な私は、人の中がつらかった。

それでいて寂しがりやで愛されたい願望が強く、嫌われるのがとても怖かった。

 

そのような私は、容易に神経症的な葛藤に苦しんだ。

 

そんなとき、人間能力開発コンサルタントジョージア州立大学経営学部教授でもあったシュワルツのさまざまなことばが救いとなった。

 

関係性が濃厚になるほどにさまざまな感情や思いが双方に出てくる。

シュワルツは、憎むという極端な言い方をして、そのことに気づかせてくれる。

「嫉妬されないうちはダメで、嫉妬されないようになる方法は、相手に圧倒的な差をつけることだ!そうすれば、尊敬されるようになるから」

は、私が診察室でよく言うフレーズで、自分にも、時々つぶやいてみる。

 

☆zekkoutyou

憎まれる、憎まれている なんて考えるととてもつらい気持ちになりますが、

この言葉を知っていたら、なんとかもうひと頑張りできそうな気がします。