「アドラー心理学で変わる学級経営 勇気づけのクラスづくり」④

続きです。

 

気になる子を支援する

≪問題ばかり見ていませんか≫

 

2)気になる子はみんなパートタイマー

 

(半分水の入ったコップ)

みなさんなら「水が半分しかない」と見ますか、それとも「水がまだ半分もある」と見ますか。SPAでは、入っている水に注目します。もちろん、空になった部分も認識しているのです。しかし、そこはあえて注目しません。

 私たちは、子どもたちへの対応をするときにしばしばこの逆をやります。できていないところに注目して、その部分をつくのです。そうやってできていない部分を突かれて誰が、それを改善しようと思うことでしょうか。いわゆる問題行動をする子や気になる行動をする子は、みんなパートタイマーです。

 

【フルタイムの問題行動をする子」や「フルタイムの気になる行動をする子」など存在しない】

 

のです。みなさんの気になる子たちは、朝、学校に来てから、帰るまでずっと不適切な行動をしていますか。それはありえませんよね。・・

 私たちの目の前にいるのは、時々、それも一日のごくわずかな時間、問題行動をしたり、気になる行動をしたりする子どもたちです。私たちは、彼らのそうした行動を拡大解釈することによって、問題児や気になる子を創り上げているのです。・・・

 

【目の前の子をありのままに見る】

 

のです。コップ全体を見るように、その子のうまくいっていない部分ばかりでなく、その子のうまくいっている部分もしっかり見ます。そして、ご自身のやっていることに対しても、うまくいっていることとうまくいっていないことを見つめてください。失敗ばかりに注目していませんか。

 

☆zekkoutyou

 

半分も入っている。

あるものを見る。

良い面に光をあてる。

子どもにも、自分にも。     

 

自分にも・・・大切です!がんばっている自分にも目を向けて、自分もいたわってくださいね!