「アドラー心理学で変わる学級経営 勇気づけのクラスづくり」アドラー③

続きです。クラス再生道筋を、今日は4章「気になる子を支援する」を参照して紹介します。

 

≪問題ばかり見ていませんか≫

 

1)効果的な問題解決

 

ソリューション・フォーカストアプローチ(SFA)

心理療法の一種で、解決志向アプローチなどと訳され、問題の原因について考えるのではなく、問題が解決された状態や既にうまくいっている部分(成功している部分)に焦点をあてて思考します。

  SPAは問題の原因、つまり問題に注目せず、それが解決された状態に注目します。

 たとえば、子どもが習字の時間に墨汁をこぼしたとします。問題に注目する教師は、「どうしてこぼしたの?」と指摘したくなります。子どもの失敗に注目しているからです。大抵この後、「よそ見をしているから、そうなるんだよ」とか「机のギリギリに硯をおいたら、そうなるでしょう」とお小言が続きます。

 解決に注目する場合は、「まずは床をきれいにしましょう」と原状回復を指示し、そのあとで「今度はどうすればいいと思う?」と解決策を考えるでしょう。

 もし、あなたが墨をこぼした子どもだったらどのように声をかけてほしいでしょうか。

 

 ①うまくいっていることを変更するな

 ②一度やってうまくいったなら、またそれをせよ

 ③うまくいっていないのであれば、何か違うことをせよ

 

☆zekkoutyou

 うまくいっていないのであれば、何か違うことをせよ!!

 

それには、考え方、見方を変えることが必要です。

    

  「問題に注目せず、解決に注目する!」 まずはここから