今回も参考文献は、「教室に笑顔があふれる学級づくりミニネタ&コツ101」土作彰著 ネットワーク双書です。
≪幸せの条件≫
人の悪口を言うことの無意味さを教えます。
喧嘩が起こったりした後、全体指導で使える話です。
「今日はいいことを教えてあげます。絶対に幸せになれる方法です。何か知っていますか?」ひょっとしたら出るかもしれませんが、出るだけ出させます。
「正解は『人の悪口を言わないこと』です。たとえ人から言われても言い返してなりません。そのうりみんなが仲間になって守ってくれるはずです。逆に友達の悪口ばかり言っている人は、そのうち友達から見放され、独りになってしまいます」
これだけの話ですが、子どもたちには斬新なはずです。生き方を教わったことなどほとんどないからです。
実践のコツ
・次に喧嘩があったときなどに「この前先生はなんといいましたか?」と思い出させて、「ほら、今回も悪口を言って喧嘩になったね。今幸せかい?」と聞きます。「いいえ、不幸です」と言わせたらしめたもの。「そう、悪口を言い、言い返したことが不幸の始まりなのです」と言い切り、仲裁を続けます。
ときどき「○○ちゃんが、あなたの悪口を言ってたよ」などと言いつける子がいます。これをすると、言われた子は嫌な気持ちと言いつけた子のことをセットとして記憶し、言いつけてきた子を嫌いになるそうです。こんな知識も交えて、嫌な悪口をなくしていけたらいいですね。
≪今学期もお世話になりありがとうございました≫
お世話になった学校の教職員に感謝の心を表現させます
学期終わりには給食の調理員さんや用務員さんにお礼を言わせましょう。感謝する気持ちと行動力を養います。
給食最終日に問います。
「今日君たちは人間として当たり前のあることをしなければなりません。何かわかる人いますか?」
と問います。
ここで「給食の調理員さん」と出てくるクラスは鍛えられています。出なければ教えます。
「では、今日帰りにお礼のあいさつに行ってくれる人?」と募ると、やんちゃ坊主たちが率先して手を挙げます。その子たちに任せます。行く前にクラス全員の前でリハーサルをします。あいさつに行くこのプライドになりいかもクラス全員に対する「礼節」の授業になります。