今回も「相性不問、熱血不要 育てる技術」石田淳著 日経BP社 からです。
第2章
「なぜ伝わらない?なぜ育たない?残念な教え方」
のタイトルが要点となっていますので、ここを引用します。
「なぜ伝わらない?なぜ育たない?残念な教え方」
①失敗の原因を考えさせる
→「それぐらいわかるだろ」と突き放すと若手社員は混乱する。
②やる気に期待する
→調子のいい部下に振り回され、対立関係に追い込まれる
③いきなり大きな仕事を任せる
→若手有望株を大役に抜擢したら、出社拒否に・・
④上司として厳しく接する
→体育会系のノリでしごいていたら部下が次々と離れていった
⑤仕事以外の話をしない
→親しみやすさのない上司に居心地悪さを感じる部下たち
⑥ゴールを見せない
→仕事の意味や意義がわからないとスイッチは入らない
⑦部下に判断をゆだねる
→「君はどう思う?」の一言が部下を混乱させる
つまり、この7つはしてはいけない、ということがわかります。
以下④の中から引用します。
どうやらWさんは「叱らずにはいられない」タイプのようだ。
体育会では先輩から叱られてナンボのようなところがあった。
後輩に対してもビシビシやってきた。・・・
そんな課長に私はいつもこうアドバイスしている。
「4つ褒めて、初めて1つ叱ってください」
行動科学マネジメントに「4対1の原則」というのがある。
人は褒められた記憶より叱られた記憶が強く残る。
だから4つ褒めたら1つ叱るぐらいで、やっとバランスがとれる。
「1つ褒めて1つ叱る」では部下は耐えられない。・・・・
「叱り派」の課長にとって、褒めるのは最初照れ臭い。
しかし、「よくやったな」と短い言葉をかけるだけで、部下が嬉しそうな表情になることに気づくはずだ。
そして褒めたことに関し、部下は次からは言わなくても積極的に行動するようになる。
何度も叱り飛ばして、ようやくできるようになった以前の状況とは違う。
「そんな簡単なことだったんだ」と目からうろこが落ちる思いをするだろう。
☆zekkoutyou
>「4つ褒めて、初めて1つ叱ってください」
4対1の原則。
初めて知りました。
人は本来ネガティブで、どうしてもネガティブに傾いてしまうというのはよく聞きます。
4倍の褒め言葉でようやく届くのですね。