「トップアスリートメンタル術」

児玉光雄著 秀和システムから。続きます。

 

陸上選手 サニブラウン・アブデル・ハキーム

≪成長欲求を心の中に満たそう≫

 

明確な目標でいうとやっぱり金メダルを取りたいというのがある。

しかしオリンピックの舞台で、いつもどおりやっていることをちゃんとできるか、そういう本当に一つ一つ小さなところをちゃんとできるようにしたいという目標のほうが、今はもっと大きくなっている。

東京五輪における目標について語った言葉)

 

日本を代表する陸上競技短距離選手であり、100M9秒97(日本歴代1位)、200M20秒08(日本歴代2位)の記録を残す。

また2019年にドーハで開催された世界戦油研4×100M走は4走を担当し、37秒43のアジア記録を打ち立てる。

 

辛いことや面白くないことでもそれが自分の成長に不可欠な要素なら、楽しくやる工夫をしよう。

一流と言われる人間は、それが成長に必要なら、進んで辛いことや面白くない作業を自発的にやることができる。

 

このことについてサニブラウンはこう語っている。

 

「一瞬一瞬を楽しんでいければなと。

練習してて楽しいことはほとんどないので、きついから(笑)。

でもその先に気持ちよく走れたら楽しいから頑張ろうと思う」(NHK SPORTS STORY 2019・5.22)

 

楽しさはあなたの外側にあるのではなく、あなたの心の中に存在する。

辛い作業を、自分を成長させる機会ととらえれば、そんな作業も楽しくなる。

「これを乗り越えれば新しい才能を手に入れることができる」

そういう欲が異常に強烈なのが一握りの一流の人間の共通点。

もちろんサニブラウンもその一人であることには論を埃たない。

心の中のタンクに成長欲求を満タンにして新しい才能を獲得するために厳しい鍛錬にのめりこむ。

これ以外に一流になる具体策はあまり見当たらない。

 

☆zekkoutyou

>「これを乗り越えれば新しい才能を手に入れることができる」

 

私はアスリートでなないですが、試練の時、こう考えたいと思います。