「気の利く大人のひと言目」⑤

齋藤孝著 東洋経済新報社からです。

 

CHAPTER4  「伝えにくいことを上手に伝える」ひと言目

 

≪断るときは「このたびは」で、含みを持たせる≫

 

→あえて「このたびは」と限定することで、次回の可能性をにおわせる。

 

〇クレーム対応に役立つひと言目「このたびは」

・・・

どんなに理不尽なクレームも、言ってくる側はそれが正当な要求だと思っているので、むげに断ってはいけません。

怒りからさらなるクレームに発展する危険が潜んでいるからです。

 

相手を怒らせず断るにはどうすればいいのでしょう。

それには、相手の言い分を一旦認め、真剣に検討する姿勢を見せることです。

まず、「このたびは貴重なご意見ありがとうございます」とひと言目は、お礼を言い、その上で「検討させていただきます」と言う。

このように言うと、相手は自分の要求が通る可能性を感じるので、「じゃあよろしくお願いします」とその場は引き下がってくれます。

そうして少しインターバルをあけてから

「いろいろ検討しましたが、このたびはご遠慮させていただくことになりました」

と断りを入れる。

ここでもまた、ひと言目に「このたびは」と言うことで、今回はダメだったけど、次はあるかもしれない、という含みを残します。

トラブルをさけるために、

こうした含みを持たせたひと言をうまく使うことも、大人の会話では大切な技術なのです。

 

☆zekkoutyou

>どんなに理不尽なクレームも、言ってくる側はそれが正当な要求だと思っているので、むげに断ってはいけません。

怒りからさらなるクレームに発展する危険が潜んでいるからです。

 

本当にそうです!こわいですね・・・。

理不尽さにこちらが怒りを感じつつ対応すると、さらなる怒りで返されますから、しっかり「大人の会話術」を身に付けたいです。