今回は「明日の教室1」(ぎょうせい)から 個人面談について紹介します。
≪個人懇談会≫
〇まずは時候の挨拶だ。そして教室の中を丁重に案内する。笑顔で会話が弾むように努力する。
〇頑張っている点を前面に出して思い切りほめてあげること。
その後に努力してほしいことを控えめに言う。その比率は8:2でよいだろう。
マイナス面を伝えるときは、「私の力不足で」というスタンス、ニュアンスで伝える。
そして、「私も全力でやりますので、どうぞよろしくお力添えのほどお願いいたします」とお願いする。
一方的にダメ出しをして、しかもすべてを家庭や保護者の責任に転嫁してはならない。
モンスターペアレントはそんな教師のコミュニケーション不足から生じる場合もある。
〇最後に質問を受け付ける。徹底的に聞く番である。
◎学習面の様子
まず、保護者の最大の関心事である。到達度、理解度など、テストの点数だけで判断できる点だけでなく、提出物、礼節、発言の意欲など、点数化できない点についても伝えることが大切である。保護者はふだん家庭では見えない我が子を知りたくて、忙しい中来て下さるのだ。この点を自覚することが大切である。
◎友達との様子
学習面と同じくらい心配なことがこれである。トラブルはあってよい。その後どのように教育的に得ることがあって成長しているか伝える。逆に教師としてもなかなかうまくいかないことについては、「力不足ですみません。お力をお貸しいただけないでしょうか?」というスタンスで協力を求めることである。
◎質疑応答
保護者がふだん人前ではなかなか聞けないことも相談できるチャンスである。心配事はとにかくひたすら共感しながら聞くこと。そして「共にがんばっていきましょうね」と言う姿勢で臨むべきである。
☆zekkoutyou
もうすぐ個人面談が始まります。
信頼関係をつくる絶好の機会です。
短い時間ですが、「来てよかった!」「この先生でよかった!」という気持ちで帰っていただけるといいなあと願っています。
そうなったら、この1年間の指導はとてもやりやすくなると思うので・・。
個人面談では「では・・・」と立ち上がりかけたときにやっと、相談事を話される保護者の方もいます。
最後に、「他に何か気になることはありませんか?」と聞いてあげることをすすめています。
先生方も、保護者の方もお互いに笑顔で終われますように。