参考文献「部下を持つすべての人に役立つ 即戦力の人心術」
マイケル・アブラショフ著 吉越浩一郎 訳・解説
(昨日の続きから)
若い部下たちの中には、まずしい家庭の出身だったり、苦労して海軍に入ってきた者たちもいた。
私は彼らの身になって、自分の子どもが指揮官から認められているというメッセージを受け取ったら、彼らがどんなに嬉しいかと想像してカードを送った。
さらに、とくに部下たちが本当に褒めるに値することをしたときには、彼らの親に手紙を書くようになった。
たとえば決して優秀とはいえないある部下が、四人の優秀な同僚たちとある計画に懸命に取り組んでいた。
彼の努力に関心し、私は彼の親に手紙を書いた。
2週間後、その部下が涙を流しながら、私の部屋のドアをノックした。
「どうしたんだ」と私は尋ねた。
「ずっと関係がうまくいっていなかった父から、たった今電話がありました。
艦長からの手紙を読んだ。
お前におめでとうと言いたい、というのです。
そして、私のことを誇りに思うと言ってくれました。
父が本当に私のことを励ましてくれたのは、生まれて初めてです。
艦長、なんとお礼を言っていいか、わかりません」
私は涙をなんとかこらえていたが、とても心を動かされた。
★zekkoutyou
なかなかここまではできませんが、(今は個人情報の問題もありますし)大切なことは
相手の身になって考えているということだと思いました。
私も、この部分でうるっとしてしまいました。