「マンガでよくわかる 行動科学を使ってできる人が育つ!教える技術」③

石田淳著 かんき出版からの引用です。

 

≪部下の成長をサポートするために≫

●確実に100点がとれる課題で成功体験を

 

近頃、自己評価が低く、自分に自信が持てない若者が増えていると言われています。

そこにはさまざまな原因があるでしょうが、そのうちのひとつが”人生における成功体験が非常に少ないこと”ではないかと私は考えています。

 

成功した体験がないわけではありません。

問題なのは、”すごく頑張った”→”成功した”→”認められた”→”うれしい”とはっきり認識できる機会がすくなかったということ。

おそらく、子ども同士の競争や順位付けを極端に排除した”ゆとり教育”がその一因でしょう。

それ以前の子どもたちには「あいつらに負けるもんか!」と歯を食いしばって努力し、”小さな成功体験”を手にする機会が、たとえば運動会のような行事の中にも、休み時間の遊びの中にもたくさんありました。

 

・・・

人は何かの行動によって直後に”望ましい結果”が得られると、再び同じ行動を繰り返そうとします。

ですから、部下の実践し続けてほしい行動があるなら、「気合を入れろ!」と叱咤激励するより、因果関係をコントロールするほうが、はるかに効果的なのです。

 

★zekkoutyou

日本の若者の自己肯定感の低さはしばしば課題として目にします。

先生方は、自己肯定感を高めたいと日々努力しているのですが・・。

”認める””承認”というところは、たぶんほとんどの先生方が意識してくれているのではないかと思います。

だとすると、大事なのはその前の”すごくがんばった”というところにもっておくことでしょうか。