「齋藤孝が読む カーネギー『話し方入門』」③

齋藤孝著 創元社からの引用 続きです。

 

≪上手な話し方の秘訣≫

〇話し方のコツをつかみ練習すれば、だれでもスピーチの達人になれる

 

上手な話し方の秘訣

~アイコンタクトで意識の線を張る~

 

教育実習に行った大学生の授業を見に行くと、・・ドキドキしているのか、生徒の顔を見ることができずに、空中を見ながらあるいは黒板のほうを向いて話てしている学生がいるのです。

当然ですが、子どもたちは全然話を聞きません。

そんな時私は学生に「意識の線を張りなさい」とアドバイスをしています。

生徒とちゃんとアイコンタクトをとって、その子に向かって

「意識と意識がつながりましたね。それではこの言葉を言いますね」

という感じで、目を合わせていく。

そうすると、言葉をちゃんと受け取ってもらえます。

 

40人も生徒がいたらどうするのだ?と言われそうですが、その場合は40人と意識の線を40本つくります。

つまり全員と目を合わせていくのです。・・・

 

また、聴衆の中で好意的な聞き手を見つけて、その人に向かって話すのもいいでしょう。

何人かいれば、必ずうなづいてくれたり、「そうそう」と和やかなオーラを出している人がいます。

そういう人を少なくとも、左右にひとりずつみつけて、その人とアイコンタクトをとりながら話せば、目線を宙に泳がせながら話すより、すっとましになります。

 

☆zekkoutyou

教室で話すとき、この「アイコンタクト」は本当に大事です。

「意識の線を張る」とはさすがの表現ですね!

一人一人に「届けよう」と言う気持ち、「聞いてる?わかる?」と言う気持ちが「意識の線を張る」のに役立つ気がします。

 

私も、緊張する場面では「聴衆の中で好意的な聞き手をみつける」を意識していましたが、それは一人でした。

少なくとも左右一人!次はこれをしてみます。