「一人で解決」理不尽な保護者トラブル対応術 齋藤浩著 学時出版からの引用です。
≪必要な対処方法≫
では、教師が一人で対応する前提で、何が必要でしょうか。
絶対に不利なのは、電話での対応に追われることです。
‥大切な案件については対面にもっていくことが不可欠です。
電話だと勝手に録音されている場合もあります。
また、相手の顔が見えないのも問題です。
電話だけだと、相手の感情が十分に読み取れません。
・・・・
対面での応対は、こちら側の表情を見せられるという利点もあるのです。
こちらが真摯に対応していれば、そこで解決する案件も一定数あります。
最後に、対面での応対は1対1を回避できる可能性にもつながります。
自分以外の教師が回答したほうがいい場合には
「それについては、詳しい担当の教師に確認してきます」
と言って、可能であればそこに連れてくることもできるのです。
「では、学年主任をつれてきますね」
学年の方針に関する要望については、学年の代表者も必要です。
場合によっては、子どもをいれた三者での話し合いもできるでしょう。
友だち関係のいさかいについては、保護者が入ることで事態を複雑にするケースも目立ちます。
「それで、何が嫌だったの?」
当の本人に聞いていくことで、保護者の勘違いだったとなるケースもあります。
電話だけの確認では、保護者が先走る懸念もあるのです。
「学校に行くのは無理です」
と言われても
「いつならお時間を取れますか?」
どの日でも対応する旨を伝えれば、だいたいが日にちを指定してくるものです。
・・・
保護者主導で始まったことですが、一度こちらの土俵に乗せる必要があります。
そのための学校での対面対応なのです。
☆zekkoutyou
「一人で解決」編なので、まずはこの
電話でなく、「学校にきてもらい、顔を見て話し合うこと」ですね。
大切な話、困難が予想される場合には、最初から複数対応するようにしています。
いずれにしろ「真摯な態度」が大切になるのですが、
相手によってこれが難しく・・・・修行中です。