小倉広著 日経BP出版からの引用です。
2 「勝ち負け」にこだわる「縦の関係」を捨てる
アドラー心理学では縦の関係を捨てない限り、対人関係はうまくいかない、と考えます。
縦の関係を捨て「横の関係」をコミュニケーションの前提とするのです。
横の関係とは、すべての事柄に上下、優劣、勝敗、正誤をつけずに「有益」か「無益」か、「建設的」か「非建設的」か、だけで考えることです。
縦の関係はコミュニケーションを通じて自身の立場を上昇させようとするもので、相互尊敬や相互信頼を最小のものにしてしまいます。
一方、横の関係は課題解決志向で協調性や発展性のプロセスを重視し、競争的な関係を最小なものにしてくれます。
「君の考えは幼いね。まだ未熟なんだよ」(上下という縦の関係)
「君の考えは劣っているね。僕の方が優れている」(優劣という縦の関係)
「君の考えは間違っているよ。僕の考えの方が正しい」(正誤という縦の関係)
というコミュニケーションをとる場合と、
「その考えはいいけれども、こちらの考えの方が、もっとうまくいきそうな気がしませんか?」(建設的か非建設的かという横の関係)
と伝えるのでは、どちらがうまくいきそうだと思いますか?
おそらく後者ですよね。
これが縦の関係を捨てて横の関係で考える、ということなのです。
☆zekkoutyou
これは、管理職である自分が、しっかり身につけなくてはいけないことですね。
立場をいいことに、上からいうことのないよう、戒めていかなくてはなりません。