「アドラーに学ぶ職場コミュニケーションの心理学」②

小倉広著 日経BP出版からの引用です。

 

≪適切な距離感を実現する7つの思考改革≫

1 背負わない、気にかけない、土足で踏み込まない

2 「勝ち負け」にこだわる「縦の関係」を捨てる

3 行為と人の混同をやめる

4 相手を裁かず、罰も与えない

5 感情を使って人を動かすのをやめる

6 自分の失敗を恐れること、他者の失敗を責めることをやめる

7 ”吸血鬼”をやめて”献血か”になる

 

 

1 背負わない、気にかけない、土足で踏み込まない

本書は良好なコミュニケーションのカギは「距離感」である、と定義しています。

その論理的な背景にあるのが最初のキーワード「課題の分離」です。

アドラー心理学では「それは誰の課題か」という問いを大切にします。

「それは誰の課題か?」に対する答えを見つけるのは簡単です。

結果の責任をひきうけるのは誰か、を問えばいいのです。

・・・

「相手との関係を壊した後で、支援を申し出ても受け入れられることはない」という趣旨のことをアドラーは述べています。

つまり、(相手の)課題に踏みこむのではなく、「親密な話し合い」をすればいいのです。

適切な距離感のために改めるべき7つの考え方。

1つ目は、課題を分離し、相手の課題に土足で踏み込まない。

あらゆるコミュニケーションの前提となる大切な考え方です。

 

☆zekoutyou

「課題の分離」・・・しょっちゅう目にするワードであり、わかっている気になりがちなのですが、できているかというと・・・自信がなくなります。

土足で踏み込まないために、「課題の分離」をしっかり行って、適切に「親密な話しあい」ができるようにしていきたいです。