「アドラーに学ぶ職場コミュニケーションの心理学」part2

アドラーに学ぶ職場コミュニケーションの心理学」 小倉広著 日経BP

からの引用

 

あえて受け流す

 

×「すみません。私が間違っていました。訂正します」

〇「ほう、そういう考え方もありますね」(受け流して対策をとらない)

 

問題を真正面から受け止めて解決していくことは素晴らしいこと。しかし、ときにはあえて受け流す、時間が解決するに任せるというやり方もある。

柳に風、のれんに腕おしとばかりに相手の問題意識を受け流す。こんな大人のコミュニケーションも時には有効。

 

たとえばあなたが同僚から理不尽に批判されたり、感情を押し付けられた場合。

「なぜ、うちの部署だけこんな仕事をおしつけられなければならないんですか!もうやってられませんよ!」と言われたら。

(おしつけ)「何文句を言っているんだ!仕事なんだから、つべこべ言わずにやれよ!わがまま言うなよ!」

服従)「ごめん、申し訳ない。じゃあうちでやるよ、ごめんね」

 

(柳に風)「そうか、そんなことを考えていたのか」

ただそうつぶやいて、あえて対応しないという選択肢もある。

 

相手から批判された時も同様に、受け流すことが重要。

批判されたからといって、あなたが悪いと決まったわけではない。

行為を批判されたのであって、人格を否定されたわけではない。

 

行為と人を分離する。

客観はなく主観しかない。

十人十色、価値観に絶対はなく相対しかない。

違うからこそ価値がる。多様性があるからこそ、価値がある。

そう考えれば相手の言葉を受け流すことができるようになるはず。

 

これは「適度な距離」であって「回避」ではない。

相手からのパンチをスウェーバックし、ひらりとかわしただけ。

回避とはボクシングのリングをおりてしまうことであり、服従とはギブアップを宣言すること。

そうでなく、「蝶のように舞った」モハメド・アリのように華麗にかわせばよいのだ。

 

★zekkoutyou

敵のいない「無敵」を目指す私にとっては、これはしみました!

蝶のように華麗にかわせばよいのですよ!