柴山一郎著 学陽書房 から引用
涙に仰げば月も泣き、笑うて見れば花もほほえむ
(日本・道歌)
人は人に親切にすることで幸福を感じ、人から親切にされても幸福を感じるものです。
また、自分は不幸だと思えば不幸になるのです。幸福とは心の持ち方ひとつです。
この歌は、泣く人には明るい月も涙のたねであり、笑う人には花も嬉しく見えるという意味です。
同じ月を見ても、心の暗い人は
「月見ればちぢに物こそ悲しけれ、わが身一つの秋にはあらねど」と嘆き悲しみます
しかし心の明るい人は「みせばやな、心のくまも月影も、すみだ河原の秋のけしきを」と喜ぶのです。
「明日もまたとく起き出でて勤めばや窓に嬉しき有明の月」(道歌)
★zekkoutyou
小学生には、なかなか「幸福とは心の持ち方ひとつです。」とは言えません。
子どもたちの中には、変えられない環境の中で苦しんでいる子がいるからです。
でも、大人になったら、こう思いたい。
親切にすること、されること、で幸福を感じられる心でありたいです。