一斉授業10の原理100の原則

堀裕嗣著 学時出版 参考文献

 

≪⑤学習活動を仕組む≫

 

「空白をつくらないこと」を中心に全体に目配りすることを力説してきました。

しかし、これはあくまで、教師が知識・技術を伝達しようとする場面でのことです。

全体を意識して空白をつくらなければ45分~50分がもつほど、授業というものは甘いものではありません。

 

1時間の授業には必ず、「学習活動」を仕込むことが必要です。

できれば、

・子ども達に大胆に任せてしまうタイプの学習活動を8~15分程度、

・・子ども達一人一人が個人個人で自分の学習と向き合うタイプの学習活動を5~10分程度

それぞれすべての授業に必ずセッティングする、そういう覚悟が必要なのだと考えています。

 

前者は多くの場合、小集団交流やゲーム性のある全体交流になりますし、後者の多くは一人読みや作文になるでしょう。

 

〈知識・技術の伝達〉が〈学習活動〉を豊かにし、

〈学習活動〉が〈知識・技術の伝達〉に集中させる、両者にはそうした相乗効果があるのです。

 

引き付けて解き放つ、解き放って引き付ける、一斉授業で最も重要なのはその兼ね合いと言えます。

 

★zekkoutyou

>引き付けて解き放つ、解き放って引き付ける、一斉授業で最も重要なのはその兼ね合いと言えます。

 

おお~~!なるほど!

>引き付けて解き放つ、解き放って引き付ける

 

これはすごくわかりやすい表現ですね、ストンと落ちました。