堀裕嗣著 学時出版 (参考文献)
〈⑥活動の規模を指定する〉
・例)詩の解釈を話し合う「8分。何が何でも、頭をフル回転させて四人で新しい発見をするんだ」
・例)作文「181字以上200字以内」と指定
〈⑦定着度を確認する〉
・教えた内容、扱った内容は、必ず子どもたちにどの程度理解さえているかを確認。
これは、評定資料のためではなく、次の指導事項に進むため定着度を測るため。
教師は指導中においても事後においてもできるだけ細かく、指導事項の子どもたちへの定着度を評価する必要がある。
このとき、単純に小テストを行うと考えてはならない。
知識はペーパーテストで測れる。
しかし、コミュニケーション系や作業系の〈技術〉はペーパーテストでは測れない。
それが定着しているかどうかを測るには「活動させてみる」しかない。
〈技術〉というのは「知ってナンボ」のものではなく「使えてナンボ」のものなのだ。
〈⑧ミスは即時に対応する〉
子どもたちの定着度を測ってみて、教師の側の見当違いが発覚する場合がある。
こうした場合には、すぐに訂正し、修正しなければならない。
やり直していたら時間がなくなるとか、教師のミスを認めるなんて威厳が保てないとか、そんなことはどうでもいい。
研究授業の途中でも、それが発覚したら、その指導案を捨ててやり直すのだ。
子どもたちに機能していない授業を続けることになんの意味があるというのか。
研究授業などというものは教師の都合、大人の都合で行われているものにすぎないのだから。
私は今でも「ええーっ?そんなふうに理解してたの?そりゃ先生が悪いな。よし!やり直す。今までのはなし!忘れろ忘れろ」などと言って、やり直すことがまれにある。
★zekkoutyou
>研究授業の途中でも、それが発覚したら、その指導案を捨ててやり直すのだ。
これにはくすっと笑みがこぼれてしまいました。
なかなか勇気のいる提案です。
授業はいつだって「子どものためのもの」「子どもにチカラをつけるためのもの」であるという当たり前の前提を忘れないということでしょうか。