教師の作法 指導

野口芳宏著 さくら社 参考文献

 

●自分自身の生き方で他の人に影響を与える「教育」

 

指導よりもさらに大きな概念となるのが「教育」です。

私はこれまでさまざまな人から教育を受けてきました。

父親、母親、小学校の先生、先達の教師の方々、書道を通じて人生を教えてくださった書家、教師という仕事への誇りを与えてくださった老医師・・・私にとっての教育とは、出会ってきた方々の生き方そのものでした。

 

「教育」は正解や目的地を示すだけの行為ではありません。

その人自身の生き方によって、周囲の人々に影響を与えていくことです。

それこそが本来の教育です。

自身の生き様による感化こそが、教師のみならず人間としての究極の目標だと言えるでしょう。

 

≪教育≫

「教」は無知や誤解を正しながら、時に鞭をもつとも辞さず戒め、鍛えていくこと。

「育」はその逆で、美味しい食べ物を与え、かわいがること。

教と育との両方があって初めて、豊かな人格は養われていく。

★zekkoutyou

>自身の生き様による感化こそが、教師のみならず人間としての究極の目標だと言える

 

・・・「人間としての究極の目標」

みんなが究極にはここ、つまり「自身の生きざまによる感化」を目指すということですね。深い・・・。