若手教師のための「超」時間術

大前暁政 著 明治図書 参考文献

 

◎子どもとの接し方のポイント

 

普段子どもと接するときは、一人に長い時間かかわるということより、一人ひとりは短い時間でも、より多くの子どもに関わるということを意識します。

これは、一人の子どもに限ってみても、その方が効果的であると言えます。

例えば1週間に1度だけしっかりとA君と話をするのと、短い時間だけど1週間に何度も

A君と話をするのでは、後者の方が親近感をもってもらえます。(ザイアンスの法則・単純接触効果)

このやり方は、思春期を迎えた子には絶大な効果を発揮します。

思春期を迎えると、教師との距離の取り方がわからなくなり、急によそよそしくなる子どもがいます。

こういった時期の子どもとは、かしこまって密なコミュニケーションをとろうとするよりも、さりげない会話をそれなりの頻度で行う方が、子どもも満足し安心します。

用事を頼むとか、質問をする、といったことだけでも十分です。

 

ここで注意しておきたいのが、1週間など一定の期間でみて、コミュニケーションをとる回数がどの子もだいたい平等になるようにするということです。

私は毎日日誌をつけていたので、ときどき名簿をみながら、接した回数の少ない子をチェックするようにしていました。

特に目立たない子、縁の下の力もちの子とは接する回数が少なくなりがちなので注意したいところです。

 

子どもとのコミュニケーションは、「どの子とも少しずつ」時間をとることが基本。

「短時間を繰り返しどの子にも配分する」というイメージで考えよう。

★zekkoutyou

最後のキーワード、心にとめておきたいです。

意識していないと、どうしても接した回数の少ない子が出てしまいます。

要注意!!です。