子どもを伸ばす学級づくり
「哲学」ある指導法が子どもを育てる 土作彰著 日本標準 からの引用
≪教師としての「哲学」≫
●原因は「哲学」の欠如
「荒れた」クラスの担任教師の問題点は、一体何なのであろうか?
こういった教師たちも本をそれなりに読み、それなりに勉強していた。
子どもたちともよくかかわり、トラブルには逐一対応していた。
それなのに、何が要因だというのか?
その最たるものは「哲学」の欠如である。
つまり、「なぜ、子どもたちにこのような教育活動をさせるのか」、その教育活動を支える思想がないのである。
だから子どもたちの「ダメな状況=潜在的危険性」が見えず、したがって何も手を打てずに見過ごしてしまっているのである。
ひょっとしたらその教師は、「これではいけない」と気づいていたのかもしれない。
しかし、いずれにせよ子どもたちを良い方向へと変えられなかった「非力さ」「無力さ」と言う点では同じである。
再度言う。
教師たるものは、自分の実践を支える確固たる「哲学」を持たねばならない。
「哲学」をもつことで教師は子どもたちの潜在的危険性に気づき、危険性が顕在化する前に手を打てるのである。
★zekkoutyou
これは『教師のチカラ』シリーズの本です。
シリーズ発刊によせてこのように書かれています。
教師よ、元気になれ!そのために〈教師のチカラ〉をつけよう!
先生たちが元気になるときは、子どもたちが伸びた!と実感できるときだと思います。
そのためには、私たち自身がまず、チカラをつけたい。
この本は指導の具体的な姿と哲学が満載です。