参考文献 「子どもと心でつながる 教師の対話力」 渡辺道治著 学陽書房
保護者対応と言う面で見て、特に重要なのは②⑨⑩
私は出会いの日にB君を必ず褒めると決めていた。
そして、その内容を保護者に伝えると決めていた。
具体的には一筆箋を活用し、その日のうちに保護者のB君のよかった点を書いて伝えた。
翌日はお母さんから返事が届き、感謝の言葉と昨年たくさん迷惑かけたことなどが書かれており、「よろしくお願いします」と結ばれでいた。
出合い直後から、素敵なメッセージをいただくことができ、B君との船出もこれ以上ないほど素晴らしいものとなった。
その起点が、一筆箋と言う形のプレゼント。
相手から「もらう」ことを求めるのではなく、最初にこちらから「送る」ことから始めた。
すると相手はそのお返しがしたくなる。
自分が喜ばせてもらったのだから、相手も喜ばせてあげていう感覚が湧いてくる。
これを返報性の原理という。
前の年に我が子の問題行動ばかりを伝えられ、お母さんはさぞかし辛い思いを抱いてきたことだろう。
だからこそ最初に贈るメッセージは、前向きで希望に満ちたものでありたいと決めていた。
初日からこのような形でほめられるとは予想していなかったであろうおうちの方が、どれほど喜び驚いたかは想像に難くない。
「もらう」を実現したいなら「贈る」ところから!
★zekkoutyou
このエピソードには、お母さんの気持ちになってしまって、うるうるしてしまいました。
「もらう」を実現したいなら「贈る」こと。
くれくれ星人にならず、Giver になるということですかね。