「新卒教師時代を生き抜く心得術60」

「新卒教師時代を生き抜く心得術60 ~やんちゃを味方にする日々の戦略~」

野中信行著 明治図書 からの引用

 

言うことを聞かない子ども、歩きまわる子どもへの対応は?

 

 学校が始まってすぐには「言うことを聞かない子」「歩き回る子」は登場してくることはない。担任教師の対応を見て、「こういうことをやっても大丈夫なんだ」ということから動きだすことが多い。

 大切なことは3つ。

①統率者であることの意識化と指示の一貫性

②通じ合うことの必要性

③早めの相談

 

①が最も大切。新卒教師は、子どもたちに好かれたい思いで、友達みたいな感覚で子どもたちと付き合おうとする。

 子どもはこういう感覚を見逃さない。すぐに言いたい放題、やりたい放題のクラスになる。

 担任教師になったということは、クラスの統率者になったということ。あなたがクラスを仕切るのである。

 子どもはその都度「これはやっていいですか」「あれはやっていいですか」と始終何かを言ってくる。その時の都合で、指示がまちまちになる。これが1番いけない。一人に指示したときには、必ず全体に向かって同じような指示をする。

★zekkoutyou

 この本に幾度救われたか!

この①だけでも新卒教師は変身できる。

でも、それが本当にできるのは、素直に教えてもらったことを受け取れる人、実行できる人。「友達で何が悪い?」と思う人はもちろん、変身できない。

 「統率者である」という自覚。うまくできないことはもちろんたくさんあるでしょうけど、それでも、この自覚を持つと子どもの態度は変わる気がします。