西川純著 学陽書房からの引用
〇大丈夫、みんながいます
もし、あなたが「みんな一人も見捨てずに勉強しよう」と子どもの前で語った時、子どもはどのように反応するでしょうか?
①わかってくれる子:先生が言うのだから正しい事だと信じてくれる子
②どうでもいい子:とりあえず反応しないけれども、積極的に教師の言うことをやろうとしない。
③反対する子:あからさまにイヤな顔をする子。時には「めんどくせ~」と声に出すことも。成績優秀な子の中にも「なんで他人の勉強に手助けするんだ」と思っている子も。
クラスの子どもの顔を思い浮かべながら分類してみてください。
おおよそ、2:6:2に近い数かいると思います。
もとのクラス経営がうまく言っていたら分かってくれる子は3割くらいいると思います。
さて、どうでもいい子は「わかってくれるこ」と「反対する子」のどちら側に立つでしょうか?
自分を含んだ「全員達成」を目指す「わかってくれる子」です。
つまり程度の差はあっても8割の子どもが「みんな一人も見捨てずに勉強しよう」に参加してくる。
もしみなさんが、大多数の子どもを座らせて、板書をノートに写させる力があるならば大丈夫です。
だって、元気いっぱいの子どもに「座りなさい、静かにしなさい、ノートをとりなさい」ということを求めるのと、「みんな一人も見捨てずに勉強しよう」と求めるのとどちらが難しいでしょうか?
つまり、あなたの後ろには8割の味方がいるのです。
その子達があなたの話を聞かない2割の子どもに伝えてくれます。
★zekkoutyou
私が『学び合い』を始めた時、陥った間違いは、話を聞かない2割が気になってしまう、変えようとしてしまうことでした。
大事なのは、動いてくれる8割です!!
反対する2割の子は片目の端っこにそっとおいて、動いてくれる子の行動を(当たり前に思えることでも)ほめて、可視かすることです。
動けたね。
一人で考えてるね。
分かりやすい説明だね。
わからないっていえたね。
言葉で言わなくても、目を合わせてうんうんとうなずいたり、にこっとするだけで承認になります。