「クラスがうまくいく!『学び合い』ステップアップ」
西川純著 学陽書房 からの引用
「一人も見捨てないクラス」は実現可能です
〇心の中で知っていました
いま、自分のクラスについて「自分は一人の子どもも見捨てていない。すべての子どもが勉強を理解できて、よい人間関係を持てている」と胸をはって言える教師がどれだけいるでしょうか?
私の最初に努めた学校は、学力的に最底辺の高校でした。
その学校で多くの人に嫌われる物理を教えました。
若い私が無我夢中であらゆることをしました。
その結果、暴走族がうようよういるクラスで授業を成立させることができました。
しかし、「すべての子どもを分かった気にさせることはできても、すべての子どもを本当にわからせることはできないこと」を知っていました。
そして、私の目の前にいるときは楽しい時間を与えることはできても、学校をでたとたんに厳しい現実にさらされることを知っていました。
そして、私はこれ以上何をすべきなのか、わかりませんでした。
独身だった当時の私は起きている時間のほとんどを学校にいて教材準備をしました。
そして寝る前に毎日毎日一升の酒を飲み続けました。
そして、「ここまでやっているんだ」「これ以上できない」と考え、「しょうがない」と思いました。
そうでもしないと教師を続けることに耐えられなかったからです。
★zekkoutyou
「しょうがない」・・・ここまでやっているんだから、しょうがない。
この子の能力ではしょうがない
あの保護者だからしょうがない
校長が~だからしょうがない
いろんなしょうがない、が考えられますが、
一人も見捨てないクラスは実現可能なのです!