西川純著 学陽書房 からの引用
頼もしい子ども達
ある子どもがいました。
成績は優秀なのですが、自分さえよければいいという子でした。
それが『学び合い』によってどんどん変わっていきました。
前から勉強する子ですが、連日、夜遅くまで勉強するようになりました。
心配した母親が、
「お前は100点ばかりとっているのだから、そんなに勉強しなくてもよいでしょ。早く寝なさい」と言ったそうです。
その子は母親の目をじっと見て、
「私は、自分の成績を上げたくて勉強しているのではないの。クラスには算数が苦手な〇〇ちゃんがいるの。明日は、その〇〇ちゃんの苦手な所が出るの。だから、どう教えたらいいか予習しているの」
と言ったそうです。
とても頼もしいとおもいませんか?
私はそんな「同僚」がいたらどんなに頼もしいか、と思いました。
『学び合い』ではあなたはクラスという「学校」の「校長」です。
あなたのクラスが30人だとすれば、あなたが赴任した「学校」には頼もしい2割の教員が赴任直後からいます。
その職員集団が24人の子どもを教えます。
かなり良い学校だと思いませんか?
そして『学び合い』が成熟すると、あなたの学校は熱意ある30人の職員をもつようになるのです。
もしかしたら、あなたからみれば未熟な職員もいるかもしれません。しかし、職員同士が支え合っているチームなのです。
あなたが校長だったら、任せてみたいと思いませんか。
最高の学校の校長に、今、なろうとしているのです。
ワクワクするでしょ?
★zekkoutyou
100点ばかりのある子、の話、じ~~んときます。
でも、実際、こういうことが起きるのが『学び合い』のすごさ、楽しさです。