「THE 教師力アップ」

堀裕嗣編 「THE教師力」編集委員会著 明治図書からの引用

 

自分を見る(池田修氏)

 

教師は、自分を律し、自分のことをメタにみられるようになることが必要。

教室ではあなたのことを注意し、アドバイスをくれる人はいない。

自分が自分の指揮者になり、アドバイザーになる必要がある。

そのためには自分を見られるようになる必要がある。

 

自分を見るためには、録画で見る、省察で見る、幅を広げてみる が考えられる。

 

録画で見る。

簡単だが、実はなかなかやらない。

理由は自分の授業する姿が恥ずかしいから。

しかし、子どもたちはそのあなたが見たくない授業を毎日見せられているのだ。

プロであれば見て直すべきところは直さなければならない。

 

すっと自然に立てているか、笑顔でいるか、声量は適切か、口癖はないか、活舌はよいか。

 

教室での立ち位置も重要。

左ばかり見るクセ、教卓から動かない、板書の後、黒板の端に指導しない など。

 

省察とは振り返りのこと。

実践はやりたかったこととできたことはずれることが多い。

そのずれを修正していくためには振り返る必要がある。

 

ALACTモデルがよい。

Action  行為

Lookinng back on the action 行為の振り返り

Awareness of essential aspects 本質的な諸相への気づき

Creating alternative methods of action 行為の選択肢の拡大

Trial 試み

のサークルで省察する。

 

幅を広げてみるとは、研究と修養の、修養の部分。

知識を増やし、指導者の人間性を豊かにする取り組みを定期的に重ねていくこと。

クラスにいる子どもは、教師であるあなたが興味のないものに興味を持っていることが普通。

そのためには、まず図書館に行って、いつもなら自分が絶対に立ち寄らないコーナーに行くのである。

建築、看護学、お菓子作り、サブカルチャー、能狂言、航空力学などなど。

 

また、読書に古典を取り入れるべきだ。

採用試験で名前は覚えたが、読んではいない教育の古典があるだろう。

それを読もう。

日本の教育者もいい。

東井義雄、森信三、林竹二、齋藤喜博。

あなたの心に響くだろう。

★zekkoutyou

録画で見る、はよく言われることではありますが、やっている人はあまり知りません。

授業を見るときの視点に加えて、本人に教えてあげるのがよいかなと思いました。

 

特に面白く、すぐやってみようと思ったのは、図書館の普段行かないコーナーに行く、ということ。

 

日本の教育者も改めて、読みたくなりました。