クラスを動かす指導の技術

「新卒3年目までに身につけたい クラスを動かす指導の技術」

大竜著 学陽書房 からの引用です

 

子どもがぐんぐん集中する授業の指導の基本

 

子どもがどんどん発表したくなる指導

 

「子どもが授業中、発表しません」と言う声はよく聞く。

授業を見直すだけでなく、子どもにつけたいスキルもある。

 

◆発表も機会の回数で変わる

発表が苦手と感じる子は1年間で何度発表しているだろうか。

10回もしていないかもしれない。

これで発表ができるようになるとは思えない。

回数じたいが少ないのだ。

また、授業で意図して子ども同士のつながりをつくらないと、子ども同士の関わりの少ない冷えた空気の教室になる。

 

◎ペアトークをたくさん行う

教室全体での発表の前にペアトークを毎日行うといい。

ペアトークをするときは次のことを意識して。

 

     初期段階          慣れていたら

話題   軽いテーマ         しっかりとしたテーマ

時間   短く(30秒~1分)    長く

相手   いろいろな相手と      一人とじっくり

 

 

軽いテーマは「昨日の晩御飯について」「ペットにするなら、ネコ、それとも犬」など十分。

慣れてくれば授業内でも行うようにする。

ペアはとなりの席同士だけでなく、前後でも作る。

そうすることで、一方のペアの子の機嫌が悪くても、もう一方と話すときはしっかり話し合いができる。

機嫌が悪い日もあるのが人間だから。

 

●ペアトークの時の話す量

ペアトークを1度終えた後、「話す量がだいたい均等だった人」と聞いて。

そうすると、ほとんどのグループは均等ではない。

そこで「話す量を均等にしよう」と声をかける。

せっかくの発話の機会もどちらかに偏ってしまうと練習にならない。

 

★zekkoutyou

最近の授業では、このペアトークをとりいれているものを数多く見ます。

いつも「お隣」じゃなくてもよいですよね。

また、話す量が均等だったか、と問われるのは見たことがありませんでした。

これも早いうちに意識できるようにしてあげるとよいですね。