齋藤喜博著 国土社 からの引用
子どもに自信を持たせる方法
大人の場合も同じことが言える。
相互の力の激突により、それぞれが持っているものを、また、持っていないものまで出すようになったとき、職場のお互いが、お互いを信頼し、たよりにするようになる。
そういう組織をする校長をも信頼するようになる。
そして、そういうなかで、一人ひとりが、本当の意味での自信をもつようになる。
自信というものは、そのようにして、自分の中身ができたときに初めてできるものである。
子どもたちの場合も同じことが言える。
とび箱を自由に跳べる力を十分に持っていたとき、それはひとつの自信となり、安定し、充実した跳び方をすることができる。
だから、跳び箱を十分に練習させ指導するということがもとである。
算数や国語や音楽その他の場合も同じである。
教師が子ども達に自信をつけるということは、そういう中身を、算数や国語や理科とかの授業のなかで、また、体操とか合唱とかの指導のなかで、毎日毎日子どもたちに十分つけてやることである。
そういうことをしないで、ただ「自信を持って歌え」とか「跳べ」とか「発言しろ」とか、「自分の力に自信をもて」などということは間違っている。
また、そういうことで子どもに自信がつくはずがない。
★zekkoutyou
ここまでの引用の続きにも、冒頭部分、
>大人の場合も同じことが言える。
がきてもよさそうですね。つまり、
「先生達に力をつけてやることをしないで、「自分に自信をもって」などということは間違っている。」と。
自信を持たせるためには、そのための仕込みが必要ということでしょうか。