博愛 ホワイト学級づくり 正攻法で理想に向かう!クラス担任術

 

 

将来あの担当をしてみたい、あの先輩の仕事を継ぎたい、などと思いを巡らせるのもいいことです。仕事そのものでなく、子どもとの接し方、仕事に対する考え方や、合理的な進め方なども、知りたい!と思ってみていると見えてくるものがたくさんあります。日本の先生方は優れた先輩ばかりですから、ぜひアンテナを高くして、いろいろ吸収してくださいね。特に、今の学年の先生から学べるものは今のうちに!教えてもらってください。今回の参考文献は、ブラックからホワイトへ。

 

「博愛 ホワイト学級づくり 正攻法で理想に向かう!クラス担任術」俵原正仁著です。

 

 

 

≪子どもことが大好きで優しい教師≫が王道

 

・そのために4月当初「1週間以内に全員を大好きになる」。全員というのがポイント。一人でもぬけるとうまくいきません。1週間でなく何か月かかっても構いません。何が何でも子どもたち全員を好きになろうという覚悟だけはもってください。

 

 

 

≪「優しい=甘い」ではない≫

 

・甘い教師は、嫌われるのが嫌だからと指導のしどころで指導することがありません。子どもはそんな教師を求めていません。「甘い教師」ではダメなのです。子どものことを好きになるから、優しくなるのです。ただし、子どもから好かれようとは思わない、ということも大切です。

 

 

 

≪優しい先生=笑顔の先生≫

 

・ず~っとは無理。子どもへのリアクションの際に、ニコッと微笑めばいい。「おはよう」ニコッ。「ありがとう」ニコッ。「ほめ言葉+笑顔」はさらに効果的。「もう準備ができてる」ニコッ。「いい声です」ニコッ。「丁寧です」ニコッ。

 

 

 

≪叱られて伸びる子なんていない!≫

 

・多くの教師が、自分は「褒められて伸びるタイプ」だと言っていました。なぜ、教師は自分が叱られて伸びるタイプではないのに、クラスの子どもたちを遠慮なく叱れるのでしょうか?

 

・褒めることがない、と思う教師は、自分には見えていない、ということを自覚することから。

 

 

 

≪褒めるポイントは、伸びたか、伸びないか≫

 

・そうすると、普通の行動にも褒めるべき点がたくさんあることに気付く。

 

・褒めるための布石を打つ。「手伝ってくれる?」と話しかけ、手伝ってくれたら褒める。

 

 ・教師も、子どもたちも「できたか、できないか」で、ものを見がち。でもそれではいけないのです。できたか、できないかで子どもを見ていくと、できないことばかりが気になります。ちょっとしたこともスルーできなくなり、「できるようになれ!」とその場その場で結果を常に求めるようになります。それは、子どもたちにとって非常にしんどいことです。

 

 

 

≪目指せ!ポジティブ教師≫

 

NPOの教師。Nネガティブ Pポジティブ O アウトオブエフェクト(影響がない)

 

Pの教師はポジティブな言葉がけや、聞いているとポジティブな気持ちになれるような言葉がけが多い教師。目指すべきは、Pの教師。 

 

 のびたか、のびないか。これを呪文にして、子どもたちを見、伸ばして行きましょう♪

 

参考文献 博愛 ホワイト学級づくり 正攻法で理想に向かう!クラス担任術

       俵原正仁著 明治図書