「すべてを味方 すべてが味方」③

続きです。

 

≪怒る人と怒らせる人≫

 

日本語の〈優しい〉という意味は、正しく説明すると、力の強い立場の者が弱い者に対して、その権力を行使しないことを〈優しい〉といいます。

社長や専務、人の上に立っている人が〈優しい〉ということは、自分の強い力を誇示しないということ。

強引なものいいをしたり、怒ったり、威張ったりしないこと。

その権力を行使しないことを〈優しい〉と言います。

社長というのは、社員の向こうにいるお客様に対し、直接的に笑顔を示す必要はありません。

中にいる社員全員を明るくて楽しくて幸せでニコニコしている社員にすることができたら、この社長は、毎日何もしなくていい。

社員が嬉々として働いてくれます。

社員というのは、一番近い味方なわけですから。

経営者の立場からすると怒りたくないと思っていても、社員が業務に支障をきたすようなことをした時は、怒らざると得ないという方もいらっしゃいます。・・

みなさん「どうしようもないことを社員がしでかした時には、怒らなくちゃいけない」と同じように言います。

私はこう答えるようにしています。

「その部下が、とんでもないミスをしたことは事実かもしれない。社長さんが言っていることは100%正しいかもしれないけれど、そのどうしようもない社員に対して自分の感情がコントロールできず、すぐ怒ったり、苛立ったりしてしまう・・・。

そんなどうしようもない社長が、あなたなのですよね。

その社員とちょうどいい社長なんですよね」

そんな理由があっても、どんなに自分が100%正しいと思っても、

〈争うこと、闘うこと、怒鳴ること、威張ること〉

がもうすでに不正義でしょう。

怒った人は、怒った瞬間に100%間違っていると思います。

”権力者”は、絶対に威張ったり、怒ったり、怒鳴ったりしてはいけない。

中間管理職である部長や課長に「部下に優しくあれ」と指導できるのは、社長しかいない。

どんな立場でも腹を立てたり、怒ったりしない人を人格者といいますが、その人格者である社長、専務のもとにはその人格にあった、人柄がいい良く仕事をしてくる社員がついてきます。

怒鳴ったり、威張ったり、すごくきつい言葉を使ったり、イライラしたりする人には、その人格に”ちょうどいい”社員しか集まってこない。

イライラさせる社員しか集まらないのです。

☆zekkoutyou

 

>そんなどうしようもない社長が、あなたなのですよね。

 

耳が痛い言葉ですね。

でも、これくらいの覚悟でいないと立場を悪用してきつい物言いをしてしまうのかもしれません。

 

>中にいる社員全員を明るくて楽しくて幸せでニコニコしている社員にすることができたら、この社長は、毎日何もしなくていい。

 

ここを目指します♪